HIKARIBIJYUTUKAN


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■「ヒカリ美術館」は「火」と「光」をテーマにした美術館です。土を焼いたクレイワークや光を意識した作品を展示しています。当地は夕日の美しい景勝地でもあり、観光を兼ねてご来観下さい。




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〒629-3245

京都府京丹後市網野町浜詰677-19

TEL/FAX : 0772-74-1009

メール:

開館 AM9:00-PM6:00

休館日 毎週火・水曜日

最寄り駅: KTR木津温泉駅から徒歩20分

P有:3台


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■ ハシとハシを繋ぐ 2022

 コロナ禍の中、2022 年世界中が混沌とし, 未来の見えない時代に向かっている感がある。京丹後では新型コロナ感染者もゼロの日が続いて比較的日常に戻ってきたが、2 年もの間コロナ対策に追われ、過去の日常を忘れそうであった。人は月日が経つと慣れてきて、今ある状況が日常化するのだろう。ローカルの状況では高齢化や少子化といった社会的な課題を抱えながらむかえたコロナ感染症は地方と都市の分断でもあり、人と人の交流がいつもの日常から遠ざけられ、孤独から孤立へと人の関係性が希薄になり、ま たSNS や人口知能(AI)などの新しいコミュニケーションツールにより現代人は個の世界に著しくシフトしてきていることは仕方がないことだと思うが、今を生きる我々は何故か不安を感じる日常である。
 2022 年は「ハシとハシを繫ぐ」をコンセプトにアート活動を展開したい。ひとつのハシは「食と人を繫ぐ」。食の関係を紐解いていきたい。人間は他の生命を頂くという行為で命を繫いでいるが何故か人は「生」を意識せずにコンビニやスーパーで肉の部位や野菜などを求め、その物がどこで生まれどのように育つのか、あまり理解しないまま食料として消費している状況である。 現在SDGs をスローガンに食品ロスや環境問題を推進しているが今のような社会状況で解決するとは思えない。
 リアルと虚構の間で私たちは「生」のためのシナリオをつくる指針が必要なのかもしれない。アジア文化圏は食事の時に「箸」を使う。西洋ではフォークとナイフで食事をするマナーがあるが、いわば調理と食事は同じ延長線上にある行為なのだろう。食文化としては「箸」の方が調理と食事を分け、高度な精神性でストーリーを創りあげている。もうひとつのハシは「橋」である。橋は河川や谷に架ける物でもあるが、日本人にとっては架け橋、最も精神的なモノとして崇められている。龍宮と現世、そして浄土に繫ぐ橋、 天橋立など心の橋としてあった。
 今、最も必要なビジョンとして、生きるための「ハシ」とコミュニケーションツールとしての「ハシ」を今年のコンセプトとして展開していき、第三の「ハシ」を目指したい。